遺骨を自宅に置いたままだと成仏できないと言われていますが
目次
自宅に置いたままでも遺骨は成仏できる?
遺骨を供養するには、お寺に納骨するのが一般的と考えられています。
では、自宅に置いたままの遺骨は、
成仏できないのでしょうか。
自宅に置いたままでも遺骨は成仏できるのか、
その真相を探ってみましょう。
■成仏するとは?
人が亡くなると、まず葬儀をしたのちに
火葬するのが葬儀の流れです。
静岡県や神奈川県にあるお寺でも、火葬され、
焼骨となった遺骨を納骨して供養します。
しかし、納骨することが成仏することではありません。
なぜなら亡くなった方の魂は、
四十九日を迎えた時に成仏すると考えられているからです。
仏教では成仏するのは遺骨ではなく、魂であると説いています。
■自宅に遺骨を置く意味
東京都心に近い神奈川県や通勤圏内にあたる静岡県では、
お寺やお墓を持たない家庭が多くあります。
親と同居しないことや後継ぎがいないために、
あえてお墓を作らないことが理由です。
そのせいで、配偶者や子どもが亡くなった場合、
遺骨を納めるお寺がないということが起こり得ます。
一般的に火葬後に遺骨となった焼骨は、
四十九日や一周忌を迎えた節目で納骨をおこないます。
ですが、その時を迎えても、
遺骨を手放したくないとの思いに駆られる人がいるのです。
遺骨は、いわば故人そのものといっても過言ではありません。
前述したように、亡くなった人の魂は四十九日で成仏します。
大切に思う家族や親族がお寺に納骨したいと思える時が来るまで、
遺骨をずっと自宅に置いておいてもいいのです。
なぜなら遺骨を置いておくことで、
魂が成仏できないということはないからです。
■お墓がない時はどうすれば?
自宅に置いたままでも遺骨が成仏できるとわかれば、
大切な人を心ゆくまで偲んであげられます。
そして時間が経ち、納骨をしたいという心の整理がついたら、
その時は然るべき方法で納骨をするのがオススメです。
決まったお寺がない、または家にお墓が
ないという場合は、永代供養という方法があります。
永代供養とは、お墓を守っていくべき子どもや孫、親族が
途絶えたとしても、お寺が永代にわたって供養をしてくれるというものです。
仮に途絶えていなくても、遠方でお寺に来ることができない人や
転勤族でひとつの土地にいられない人もいます。
また近年は、高齢のために、墓参りが難しいケースも珍しくありません。
そんな数々の事情を抱える親族に変わり、
故人の節目節目にお寺がきちんと法要を営んでくれるのが永代供養です。
多くのお寺には「永代供養塔」と呼ばれる塔があり、
そこに納骨できるようになっています。
古来より納骨をすることで、亡くなった方の遺骨は土に帰ると言われます。
静岡県や神奈川県に住み、遺骨を納めて供養をしたいと思ったら、
そこで永代供養をしてくれるお寺を探してみるのがいいでしょう。
■まとめ
故人の魂は、遺骨に宿っているわけではありません。
ですから、自宅に遺骨を置いていても、
成仏できるかどうかとは関係がないのです。
ただ、お寺にきちんと納骨することで、
故人の弔いを終えたという心の整理をつけられます。
お寺で永代供養をしてもらえるとわかれば、
安心して遺骨を自宅からお寺に移せるのではないでしょうか。
永代供養をお考えでしたら、「誓欣院」にお気軽にご相談ください。