法界山 誓欣院

yahoo知恵袋からの質問で悲しみの乗り越え方

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大切な方が亡くなられた時に思う悲しみの乗り越え方

 

 

みなさんは、大切な人を失った経験はありますでしょうか?

悲しみでも人によっては、色んな感情がでてきます。

 

【どうして勝手に亡くなったの!ずるい!】

このような怒りを抑えられない感情が出てくる方もいます。

 

大切な方を失った事が受け入れられない拒否感

 

また、【こうしておけば気付いてあげられたのに】という罪悪感

 

【助けてあげられなかった】という無力感

 

孤独によって【取り残されてしまった。置いて行かれた。】という見捨てられた感

 

このように悲しみ方でも多くの違った感情がございます。

 

仏教には、四苦八苦という言葉がございます。

皆様も一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

 

とても苦労した時に使う言葉なのですが、

この言葉は仏教用語なんです。

 

 

: 生苦 生きとは、生きていく苦しみです。

 

: 老苦 人は年を取り老います。気は若くても身体は一年一年衰えていく苦しみ

 

: 病苦 病気をした事が無い人もいるかもしれませんが、人は、大なり小なり病気になる事があります。

 

: 死苦 私たちは生まれれば、死に向かっています。この世に対する未練や、死後の世界への不安など多くの苦しみがつきまといます。   

 

 

この4苦と次に言う4苦は人生において経験する苦しさ

 

 

: 怨憎会苦 これは嫌な人に出会う苦しみです。

 

: 求不得苦 これは、不可能な事を可能にしようとする時の苦しさ

 

: 五蘊盛苦 少し難しくなりますが、仏教では五の要素で身体が構成されていると考えます。この構成要素の盛衰に対して苦しみが  あるといいます。

 

: 愛別離苦 これは、愛する人ともいつかは別れなければならない苦しみです。大切な両親、愛する妻や夫、可愛いわが子など、いつまでも一緒にいられないのが苦しみです。

 

 

最後の愛別離苦が今回の問題なんですね!わかっていても悲しさというものは溢れ出てくるものです。

 

では、どのようにしたらこの悲しさから立ち直れるかなんですが、

一つ答えを最初に申し上げると、思いっきり泣けばいいんですよ。

 

泣くという字は、さんずいに立つという字を書きます。

泣いて、泣いて、泣き枯らした後に、立ち上がればいいんです。

 

大切な人を失った時自分一人だけが悲しいんだと喪失感に浸っていると思います。

その大切な人が失われた時、沢山の関係者が悲しみを持っています。

 

そんな事には、目もくれないなんて言ったってね、それはわからない。

だからその時はもう、自分の受けた悲しみだけでね、もう、気持ちがおかしくになってるんです。

 

そんな時まわりからは、【あなたおかしいよ】なんて言ったってね、それはわからない。

だからその時はもう、思いっきり泣く事。

 

自分が受け入れられなかったら徹底的に悲しみに溺れたらいいと思います。

 

この徹底的が大切で中途半端に悲しんでいると、いつまで経っても悲しみは癒えません。

何日も、ぶっ通しで泣けばいいんですよ。

 

時間が経てば、解決してくれるものですが、きっかけが必要ですよね?

 

私の場合ですが、20代で母を失くしてます。

亡くなった時は、悲しくて悲しくていたたまれなくて、どうにかなってしまいそうでした。

 

寺で育ってきましたが、自分に起こりうる身内の葬式は慣れなくて、

施主としてのつとめも、おろそかで挨拶でも涙で話せなかったのを覚えています。

 

何日も立ち直れなかったのですが、

発想の転換といいましょうか、

 

あ!そうか私が亡くなれば母に会えるんだ!最後の楽しみにしておこう

 

そのためには、一生懸命人生を生き抜き、頑張った事、嬉しかった事、楽しかった事、

 

大切な事を私が亡くなる時に、母に土産話を持って行かなくてはいけないからね!と思えるようになったのが、立ち直れた原因かなと思ってます。

 

皆様も、大切な方を失った時は、最後には私も逢えるんだという思いを持って、

人生をよりよく生き抜いて頂ければと思います。

参考になれば幸いです。

 

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