キリスト教のお葬式
目次
キリスト教の葬式で迷わないために
静岡県や神奈川県でキリスト教の葬式に参列する場合、
初めてで戸惑うことが多いものです。
日本におけるクリスチャンの数は、人口の1%程度と言われていますので、
キリスト教の葬式に参列する機会はそれほど多くはありませんが、
もしもの時に備えて、
キリスト教の葬式の基本的なルールや流れなどを知っておくと安心です。
■葬式の流れ
キリスト教の葬式は、宗派によって多少異なりますが、
牧師や司祭が司式を執りおこない、
賛美歌・聖書朗読・祈祷・説教(式辞)など、
教会でおこなう礼拝の形式と同じような流れで進められていき、
最後に仏式の焼香に代わる献花をおこないます。
参列者は、基本的にその流れに沿って静かに座って聞いているだけなので、
とくに難しいことはないでしょう。
賛美歌もどこかで聞いたことがあるメロディーのことが多いかもしれませんが、
わからなければとくに歌わなくても問題はありません。
式の時間は30分程度で、献花を合わせても1時間はかからないことが多いです。
・式辞
牧師や司祭による式辞は、故人のことを偲びながら、
人間の生と死の問題や天国への希望、
残される人たちへの慰めの言葉などが
聖書の言葉を交えながら語られていきます。
信者でない方が参列していることを想定して語られるので、
初めての人でもわかりやすいでしょう。
また、式辞の後に知人・友人からの弔辞が入ることもあります。
・献花
仏式の焼香に代わるのが献花です。
献花は、まず遺族からはじめて、
前の席から順に参列者に献花用の花が渡されるので、
指定されたテーブルの上に並べていきます。
その際に、花は自分のほうに向けて置くようにします。
テーブルの上ではなく直接棺の中に入れることもあるのです。
献花を捧げた後は、軽く一礼したり、
短く手を合わせたりするといいでしょう。
■告別式に付随する式
キリスト教の葬式のメインは告別式になりますが、
その前に、前夜式や納棺式がおこなわれることもあります。
また、火葬場では火葬前式が短くおこなわれるのが一般的です。
前夜式については告別式とほぼ同じ流れとなり、
納棺式と火葬前式は5分程度で短くまとめられます。
■お花料及び弔花について
キリスト教の葬式では、香典ではなくお花料という名目で、
受付の方に手渡し,名前を記帳します。
額は3,000~10,000円程度ですが、最近は、
お花料を辞退される遺族も少なくありません。
その場合は、ただ参列するだけでいいでしょう。
弔花については、事前に問い合わせる必要があります。
会場によってはお花を置くスペースがないことや
家族葬のような場合は弔花を辞退されることもあります。
また、花輪は基本的にNGで、立て札に会社名などを
大きく宣伝するのも避けたほうがいいでしょう。
■まとめ
静岡県や神奈川県でキリスト教の葬式に初めて参列する場合、
いろいろとわからないことが多く戸惑うものです。
しかし、基本的には難しいことはなく、
静かに座って司式の牧師や司祭の話に耳を傾けつつ、
指示に従っていけば問題はありません。
献花やお花料など仏式の葬式とは異なるものもありますが、
その点だけあらかじめきちんと押さえておけば、
後は基本的に流れに任せるだけです。
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